2022年4月12日投稿
2023年2月24日更新
時刻を知らせる梵鐘に気持ちを重ねてみる~常徳院~
桜満開の中ひたすらのんびり歩く~千鳥ヶ淵緑道~
大好きな香川県で癒される~天空の鳥居・高屋神社~
HSP気質な30代筆者が
旅に夢中になった理由はこちら↓
Sawako profile / Blog concept
見たいページにとべるもくじ
「藤沢」といえば?
皆さんは、神奈川県藤沢市と言われてまず思い浮かぶ場所はどこですか?
きっと藤沢湘南の海や江ノ島なのではないでしょうか。
筆者も、思い当たるところといえばやっぱり江ノ島で、「それ以外で楽しい場所は?」と聞かれてもきっと答えられなかったと思います。
けれど今は胸を張って答えられます。
「新林公園に行ってみて!」と。
江ノ島のように観光目的には作られていませんし、駅からも多少歩く自然公園なのであえて向かう人は少ないかもしれませんが、一度訪れてみるとその自然の偉大さに驚くはずです。
そんなわけで今回は、住宅街の中に広がる大自然「新林公園」の魅力をご紹介したいと思います。もしかしたら、江ノ島観光ついでに寄りたくなってしまうかもしれませんよ。
神奈川県藤沢市に広がる「新林公園」の魅力
この日は休日。用事がてら私はかなり久しぶりに藤沢駅へ降り立ちました。
用事が終わって時計を見ると時刻は15時半、そのまま家に帰るには少し惜しいように感じられます。
江ノ島までまた電車に乗って向かうほどの気力はないし、海を眺める気分でもない。どこか近場でいいからホッとできる場所はないかしら?と、Googleマップを開き見つけたのが、ここ「新林公園(しんばやしこうえん)」です。
ちなみに同時期に訪れた神奈川県の公園では、川崎市にある生田緑地もオススメですのでよろしければチェックしてみてください。
ふらりと訪れた公園
藤沢駅からは徒歩約20分。住宅街をかき分けながら進んでいると、公園の入口に辿り着きました。
どっしりとした構え、イメージよりもなんだか大きそうな公園です。
新林公園の説明板には
新林公園が位置するこの地域は、藤沢市でも豊かで貴重な自然環境を有し、昔から多くの人々に親しまれてきました。 この新林公園は昭和三二年に都市計画決定された後に、川名地域の土地を所有していた方々や地域の皆さまからのご協力をいただき、現在のように良好な自然環境を有する公園として、昭和五五年から開設してきました。(以下省略)
とあります。
なるほど、色んな人たちの協力あっての今の姿なんですね。
早速先に進んでみます。
街の桜がだんだん散っていく中で、山桜はまだまだ健在。山肌に鮮やかな桃色がよく映えています。
入口から感じていましたが、どこを見てもよく整備されていて歩きやすく、人の手が行き届いているのがわかります。気持ちいい!
至る所にハナニラ(ニラバナ?)が咲いていて可愛らしく、筆者大喜び。笑
公園に入って数分、あっという間に自然の美味しい空気を吸い込んで気持ちよくなりました。
奥にもまだまだ進めそうなのでこのまま進んでみます。
可愛い展望台
突きあたりまで歩いてきました。
先には、明らかに眺めのいい山頂へと案内してくれそうな木の階段が続いています。そして案内板を見てみると「展望台」と「見晴台」の文字が。
これはもう先へ進むしかありません。笑
※自然が気持ちよくて興奮しすぎていたため、お写真が少ないことお許しください…
迷うことなく階段を登ることに決めました。
緩やかな階段を登り始め、整備の行き届いた散策路を進むこと約5分ほど。すでに息切れしている自分が情けなくなります。
少し足を止めてふと横を見るとすでにこの高さ。
山を登っているんだな、と実感できて嬉しくなってきました。
時刻は17:00手前。ずいぶんと日が延びたなぁ。
さらに足を進めると視界が開けて、目の前になんだか可愛らしい展望台が現れました。
アスレチックのような造りに子ども時代を思い出してしまいます!
展望台に到着です。
息を切らしながらもそこまで登った気はしていなかったけど、意外と上まで来ていたことにビックリします。
気持ちよくなってしまったので、調子に乗ってさらに高いところにある「見晴台」までサクッと行ってみることにしましょう。
完全にナメてた見晴台までの道のり
そういえば、さっきの展望台付近でリスに何度か遭遇しました。
尻尾が太くてふわふわしていて、枝から枝へ身軽に移動していく姿が愛らしかったのですが、あまりにも動きが俊敏で写真が全く撮れないのです。
もう一度くらい会えるかしら?
ということで気を取り直して元気よく先へ進みます。
が、何だか緑が深くなってきました。
誰ともすれ違わないし、どんどん山奥へ入っていくので辺りが薄暗くなってきて少し不安になってきます。
こんな住宅街の一角で、遭難でもしたらどうしよう、格好悪いなぁ…とか
いきなり大量のリスが出てきて襲われたら怖いよう…とか
急に孤独になると怖くなり、一気によくわからない心配までしてしまうもの。
…皆さんもそうですよね?ね??
引き返そうか真剣に悩むほど不安になった自分が、今思うとかなり恥ずかしいのですが、そのくらい思っていたよりも本格的な山道だったということです。。
軽い気持ちで展望台から足を進めたけれど、なかなか着きそうな気配がしません。笑
いかにも「毒、ありますよ!」みたいなキノコに遭遇しながら、足の裏が痛くなりながら休むことなく歩き続ける筆者。何かの修行みたいです。
薄っぺらいパンプスで来てしまったことに心底後悔しました。(写真映えはしてるからいいか。笑)
道は整備されているし、パンプスでも登れるには登れますが、目的地として向かうのならスニーカーにしたほうが良いと思います。
だいぶヘロヘロになったあたりでようやく見晴台に到着。今までの不安が一気に消え去りました。
やっと、小さな犬と散歩中のおじいちゃんとすれ違い孤独からも解放され、自然と自分から挨拶を交わした筆者。笑
おじいちゃんは慣れた足取りで、毎日の日課のような雰囲気。さすがです!
見晴台からは江ノ島がハッキリと見えて、真っ青な海も広がっています。
予想をはるかに超えてきた新林公園。
泣きそうになりながらも見晴台まで歩いてみてよかったなぁ、と個人的に大満足でした。
やっとリスが撮れました!
それでは下ることにしましょう。
道は三又に分かれていました。北公園方面にチラリと行ってみたら住宅街に入りそうだったので、もう少し新林公園内を歩ける古民家口を進むことにします。
夕暮れ時にもかかわらず、まだまだ日が残っていて明るいのが安心です。これが冬場ならもうすっかり真っ暗ですもんね。
どこまでも緑が続き、体内が酸素で満たされている感覚です、幸せ。
だいぶ下ってきたところで、また台湾リスが顔を見せてくれました。枝に尻尾を器用に巻き付けて、木の実を食べています。
何回も撮影に失敗しましたが、こっそり近づいて何とか1枚だけ撮れました!
顔が隠れてしまったのがかなり残念ですが、渾身の1枚です。笑
つくづく動物カメラマンの方ってスゴイのね!とため息をついている間に、あっという間にリスは居なくなっていました。
そのあともちょこちょこと出会えたので、リスと遭遇したい方は是非行ってみてほしいです。
きっとあなたも出会えるはず。
良い思いをたくさんしながら、どんどん下っていきます。
途中、斜面いっぱいの桜たちが見送りしてくれました。まだまだ春を感じられますね。
出口付近でこんなのも発見しました。獣落しです。
人間も簡単に捕らえられてしまいそうな深さです。説明板を見るとどうやら明治時代にはすでにあったんだとか。いつの時代も人は考える生き物ですね。
獣落し(ししおとし) この穴は、昔、猪や狸などの小動物を捕まえるために、掘られたもので上部に笹の葉などをかぶせ、落し穴として利用したものです。
獣落し 説明板より引用
すでに明治時代には掘られていたようで、深さは大人の背丈よりも深かったようです。
古民家口に到着
さて、山をグルっと一周する形で古民家口までやってきました。すっかり平地です。
ここから公園の出口に向かう途中には溜め池があるみたいなので、ふらっと寄ります。湧き水でできた「川名大池」から流れた水が湿地帯になり、様々な植物が茂っているそうです。
池は程よい大きさで鴨も気持ちよさそうに泳いでいました。
山登りしてカクカクになった両足をここで少し休めて、今回の新林公園散歩は終了です。
藤沢というと湘南とセットで海の印象が強いですが、実はこんなに緑が深く息づいている空間があったなんて、今回初めて知り驚きました。
しかも藤沢駅から徒歩圏内です。
筆者が訪れた4月中旬、新緑の季節は最高に自然を満喫できること間違いなし。さらには台湾リスにも出会えるし、貴女も藤沢駅に降り立った際には少し寄ってみてはいかがでしょうか?
きっと心の中が気持ちよく満たされると思いますよ!
今回もお読み頂きありがとうございました。
また次回の旅でお逢いしましょう。
新林公園 詳細
新林公園 バス ・藤沢駅南口から江ノ電バス「手広経由 湘南車庫行」(平日は1時間に4便程度、土日祝日は変則的に運行) ・藤沢駅南口から江ノ電バス「富士見ヶ丘経由 桔梗山行」(1時間に1~2便程度) ◆いずれも、バス停「富士見ヶ丘」下車 徒歩約5分 ※詳しい時刻表・運賃は 「江ノ電バス時刻表・運賃案内」をご覧下さい。 電車 藤沢駅南口から徒歩約20分 駐車場 無料 ・普通車35台(9時~16時30分) ・駐車台数に限りがありますので、なるべく公共交通機関をご利用下さい。 ・満車の場合は、奥田公園駐車場(有料)をご利用下さい。(徒歩約10分) ホームページ https://fujisawa-park.com/shinbayashi/