2023年11月28日投稿
那須塩原ひとり旅
宿泊先「~滝見の宿~ゆとりろ那須塩原」のこと
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320mのもみじ谷大吊橋で心も身体もリフレッシュ
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青森といえば三内丸山遺跡でしょ!
皆さんは青森県と聞くと何を思い浮かべますか?
そりゃもう、三内丸山遺跡ですよね?ね?
と言いたいところですが、筆者が一番に思い浮かべだのはりんご、そして次に青森ねぶた祭でした。
正直、三内丸山遺跡についてはいつかの歴史の教科書に載っていたなぁくらいの記憶ですし、もし知っていても青森旅行の目的地にも選ぼうとは思わなかったと思います。
(遺跡好きな方、歴史好きな方いたらごめんなさい!)
今回思い切って日帰りで青森に行こうと思ったのも、ちょうど青森ねぶた祭の時期だったからなんです。朝早く青森に着いて、1日中ねぶたを満喫しようじゃないかと意気込んで新幹線に乗ったはずが、現地で三内丸山遺跡が徒歩圏内にあることを知ってしまったために予定は大幅に変更されたのです。
とはいえ、予定が変更されようがひとり旅です。
ここは思いついたまま直感で動いてみることにしましょう!笑
そんなわけで今回は、急遽行ってみることにした三内丸山遺跡が素晴らしすぎたのでご紹介します。
それでは出発です!
三内丸山遺跡へ
寄り道しながらのんびり向かう「笹森池」と「天清寺」
都内から東北新幹線に乗り約3時間。新青森駅に到着しました。
めちゃくちゃ遠いと思っていた青森県。うたた寝したり景色を眺めているうちにあっという間に到着しました。久しぶりに乗った新幹線も乗り心地よく、良いスタートを切れた筆者です。
旅のスタートが良い気分だと、それだけで出発してよかったと思えてしまうものですね。
新青森駅はねぶた祭一色です!
外も可愛いです。
新青森駅周辺はひたすらのどかで、どこを歩いても豊かな自然と遭遇できます。
少し寄り道をしながら向かいました。
寄り道①
駅から10分弱でたどり着ける可愛らしい「笹森池」
愛らしいニャンコにも遭遇できて満足しました。きっと地元の方たちに親しまれている池なんだろうなぁ。
寄り道②
笹森池から三内丸山遺跡方面へ向かう途中に気になって寄ってみた「天清寺」
たった1本、静かに構える桜の木に心惹かれました。
千と千尋の神隠しの冒頭シーンを思い浮かべてしまう雰囲気で、寺院の隅にいらした不動明王さまがとても味があって見入ってしまいました。
二か所も寄り道したものの季節は8月上旬、気温は35℃。汗と体内温度が悲惨です。
青森は少しは涼しいだろうと甘く見てましたが完全に都内と一緒。寄り道はいいけれど、筆者は三内丸山遺跡まで体力持つのかしら…と不安になりながらカンカン照りの中をひたすら歩きます。
寄り道しなければよかったなぁ。
でも、寄り道してよかったなぁ。笑
ということで、新青森駅を出発してから2時間弱。(寄り道しなければ30分です笑)
三内丸山遺跡にやっと到着です!
三内丸山遺跡「竪穴建物群」
灼熱地獄の中2時間歩き続け身体がボロボロです。笑
日帰りだからか、丸1日遊び通さなければ!と出だしから飛ばしているわけですが、正直早く冷房の効いた部屋で休みたくなったので、館内で少し休憩してから遺跡へ繰り出すことに。
入口入ってすぐ「縄文シアター」という部屋があります。椅子に座って映像を観ながらゆったりと縄文の歴史に触れられるし身体も休められるのでオススメ。
映像を観ていたら完全回復できたので、さっそく遺跡へ繰り出しましょう!
時遊トンネルを通って自動ドアを抜けるとそこはもう縄文時代。
ドラえもんのどこでもドアじゃないけど、異空間にタイムスリップしちゃったような気分にさせてくれる半円の入口が魅力的です。
教科書にも出てくる遺跡なだけあって、想像していたよりも広大な景色が広がっていました。
辺りは竪穴建物だらけで、これはもう何というか…縄文時代にやってきたということですね!笑
さて満喫しましょう!
まず始めにやってきたのは「竪穴建物(復元)」群が立ち並ぶ空間です。
床は地面を掘りこんで作られ、中央には炉があります。
竪穴建物を前に、急にニヤニヤしてしまったのは筆者だけだったんでしょうか?
この縄文時代の建物に入ったら家に対する価値観が変わってしまいそうな、そんな感じがしたんですよね。
だって、家の周りが緑で覆われて小山みたいになってて、中は真っ暗で未知の世界なんですよ?ロマンというか初めての経験でドキドキするというか、縄文時代に本当にやってこられた気がしてワクワクするというか…色んな感情が溢れてきた結果、この入口を前に女ひとりニヤニヤしてしまったというわけです。笑
それでは早速中に入ります。
実際に中に入った感じの感想は、まず一言で「砂埃の中にいるみたい」です。
そして思ったよりも湿気がありました!
結構土臭いし湿度が高くてモワンとしてるけど、意外と絨毯敷いて扇風機回して小さい窓付けて換気できるようにすれば快適に暮らせるんじゃ…?と、なぜかこれから竪穴建物に引っ越す前提で考え始めてしまった筆者です。笑
でも実際に生活することを想像できるくらい、この時代の家がしっかりと設計されているということです。人間の考える力って無限大ですね。
竪穴建物には別の種類もあるみたいで、こちらも木の中に住めるみたいで魅力的でした。
入口はめちゃくちゃ狭いし低いので完全にしゃがんで入らないと入れないんだけど、その分入った時に広く感じます。
入口にはこんな立て看板が。どうやらこの竪穴建物たちは、地元の小学生たちが作ったみたいです。
三内丸山遺跡「縄文時代のお墓」
三内丸山遺跡の中で私が最も優しい気持ちになれた場所が、このお墓群でした。
当時、大人の墓は土坑墓(どこうぼ)と呼ばれる地面に掘られたお墓に、子どもは埋設土器という土器に入れて埋葬されていたそうですが、これらが道路を挟んで向かい合うように配置された状態で約500基発見されたんだとか。(パンフレットより)
遺跡のお墓群にはこうやって当時を再現したお墓が点々としているんですが、これを見てなぜだか心が温かくなったんです。
大切な家族が亡くなって、でもその存在をいつも近くに感じられる方法。この縄文時代のお墓の配置はまさに、日常生活のすぐ近くに大切な存在を感じられる最高の配置なんじゃないかな、なんて感じたんです。
もちろん、今だって墓地はあるしお墓参りに行って大切な存在を感じることができるけど、この自然に溶け込んだお墓はさらに身近に感じられるんですよね…伝わりますかね?笑
伝わる方に伝わったらいいなぁ。
亡くなった方を大切に埋葬している様子が鮮明に感じられたこのお墓群、とても素敵でした。
日常生活と同じ空間にお墓が点在してるって、なんかロマンを感じるのは筆者だけでしょうか?
三内丸山遺跡「掘立柱建物と大型掘立柱建物」
掘立柱建物は、地面に柱穴を掘り柱を立てたもので、地面に炉や床などの跡が見つからなかったことから高床建物だったと考えられているんだそうです。
歴史の授業で習った縄文時代の建物を、この歳になってしみじみ楽しむことになるとは思ってもいませんでした。これ、建築関係の仕事をされている方だったらさらに興奮しちゃうんでしょうね!
建物の中には入れませんが、階段を上がって入口を覗くことができます。一泊で良いから泊まってみたかったです。
きめ細かに敷き詰められた藁がもはや芸術です。
語彙力がひどいのですが、この藁たちを見て思ったことはただひとつ「キレイ」でした。笑
そして、大型掘立柱建物跡も残されています。
これは6本柱の長方形の建物と考えられていて、柱穴は直径深さともに約2m、穴の間隔はすべて4.2mだそうです。当時はどうやって正確な距離感を測っていたんでしょう!
さて、その大型掘立柱建物の復元がこちらです。
なんか見た目は物見やぐらみたいですよね。ここから壁を作り屋根を取り付けていたのかしら、と考えるとワクワクしてしまいます。
大型掘立柱建物の真下にももぐってみました。
風が一気に通り抜け木の香りもほのかにしてきたり、とても自然のぬくもりを感じられる場所でした。
筆者同様、下にもぐり込んで空を見上げボケーっとしている方がちらほら…。みんなそうなっちゃいますよね、そのくらい癒されまくりなスポットだったんです。
大型掘立柱建物の下に立ってホッと一息ついたら、一皮むけた新しい自分に変身しているかもしれませんよっ。
三内丸山遺跡「大型竪穴建物」
さて次は大型掘立柱建物の隣に立っているお屋敷みたいな建物に入ってみましょう。
大型竪穴建物といって、前半に書いた竪穴建物の巨大バージョンですね。竪穴建物に入る時と一緒でまたワクワクドキドキな筆者です。
入口の前に来ると自然と土の香りがしてきました。
先ほどの竪穴建物とは違って、こちらはそんなにかがまなくても難なく中へ入れます。腰が痛くならなくて安心ですね。笑
入ってみると思った以上に広くて驚きました。かなり広いワンルーム物件です。
と、また引っ越すつもりで考えてました。笑
壁で区切られていないぶん柱の力強さが主張されて自然を感じられます。実にいいです。
奥には炉用の石の囲いと木の椅子が置いてありました。
脇にも木の椅子が並べてあって、各々休憩できるようになっています。
先にも書いた通りこの日の気温は35℃。ずっと屋外にいては熱中症で倒れてしまいそうになりますが、この大型竪穴建物内はひんやりと涼しく、地下倉庫にいる感覚になるので一休憩にはもってこいな環境でしたよ。
ここでの暮らしも体験してみたいものです。
さてひんやり気持ちいい気分になれたので、大型竪穴建物を出ることにしましょう。
いや~気持ち良かったなぁ~。
小さめな竪穴建物と同じで、建物のまわりは藁が敷き詰められています。やっぱり芸術的に美しいです。
そんなこんなで縄文時代の村をとことん楽しんでしまった筆者ですが、三内丸山遺跡は本当に敷地が広大で自然豊かな空間だということがわかりました。立ち寄ってみて良かったです!
ほかにも紹介しきれていないところもありますが…ぜひ一度遊びに行って縄文時代を満喫してみてはいかがでしょうか?
三内丸山遺跡「常設展示室さんまるミュージアム」
縄文時代の村を思う存分楽しんだ後は、のんびりとさんまるミュージアムでくつろぐのはいかがでしょう?
ここでは縄文時代に作られた小物やアクセサリー・道具などが展示されていたり、いたるところに縄文人の蝋人形?が配置されていたりで、大人から子どもまで楽しめる空間になっていましたよ。
蝋人形と仲良く記念撮影する人が思ったよりも多い感じがしました。笑 撮りたくなっちゃいますよね~。
それではザっと展示物をご紹介しておきます。
そして表情豊かな縄文人たち笑↓
ザっとご紹介しましたがいかがでしたか?
実際はもっとたくさんの興味深い展示がされていますので、遺跡とともにゼヒこちらも楽しんでみてください。
三内丸山遺跡 詳細
それでは三内丸山遺跡の詳細です。
三内丸山遺跡 住所 青森県青森市大字三内字丸山305 TEL(三内丸山遺跡センター) 017-766-8282 アクセス こちらを参照ください 開園時間・料金 こちらを参照ください ホームページ 三内丸山遺跡ホームページ
もともとは行く予定ではなかった三内丸山遺跡。
予定って本当に未定ですね。何が起こるかはその場所に着いてからじゃなきゃわからないから、旅ってやめられないしハマっちゃうんですよね。
今回はなかなか長い記事になりましたが楽しんでいただけたでしょうか?
また次の記事でお逢いしましょう!
今回も読んで下さってありがとうございました。
Sawako