2023年8月13日投稿
那須塩原ひとり旅
宿泊先「~滝見の宿~ゆとりろ那須塩原」のこと
国指定天然記念物「逆杉」を見られる塩原八幡宮
大きな大きな「もみじ谷大吊橋」を渡る
足湯と御用邸チーズケーキに出逢う
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[那須塩原]気づいたら旅に出かけてるもの
ひとり旅をする人としない人の違いって、たったひとつだけだと筆者は思っています。
それは、目的が「旅先」なのか「思い出作り」なのか。
意外とこれだけの違いだと思うんです。
ひとり旅の話をすると
「私もしたいんだけど、怖いし恥ずかしいんだよね」
とよく言われるんですが、毎回不思議な気持ちになるんです。
そう言っている人たちの目的って、ひとり旅をすることではないんじゃないか、と。
怖くても恥ずかしくても、本当に行きたいと思っている場所なら、考える暇もなく飛行機やら新幹線やら…宿泊先の予約やらと、身体が勝手に動いてしまうものなんです。
「気づいたらひとり旅をしていた」
ひとり旅の感覚はこれだと思っていて、ひとり旅に勇気が出ない…と思っている人は、一度本当の自分の気持ちを振り返ってみてほしいなぁなんて思います。
あなたの本当の目的は、ひとり旅でも旅先に行くことではなくて
「誰かと非日常を共有したい」「素敵な思い出を作りたい」なのではないでしょうか?
ひとり旅をする人たちに共通しているのは、ただひとつ。
「その場所にどうしても行ってみたかった」です。
そこには勇気も恥じらいもまったく必要なくて、行きたい場所に行きたいときに向かうという好奇心だけで動いている人がほとんどなのではないかと思うんです。
誰かとどこかへ旅するときは、とことん相手との時間を大切にする。
ひとりで旅に出かけるときは、目的地の空気やそのとき自分が感じたことを大切にする。
筆者はこんな風に、ひとり旅と誰かとの旅をわけて考えていますが、皆さんはいかがでしょうか?
誰かとの旅もひとりで行く旅も、どちらも意味があって有意義なものだと思いたいですよね。
[那須塩原]吊橋を渡りたいから行く
さて、那須塩原で大自然を満喫した3日間。
最終日は朝早くチェックアウトをし、前日から気になって仕方がなかったとある吊橋へ行ってみたいと思います。
今回はどんな気持ちになるのでしょうか?
それでは行ってみましょう!
[那須塩原]度胸を試される回顧の吊橋
[那須塩原]新緑に包まれる私
ホテルから歩いて吊橋に行ってみようかとも思いましたが、地図で距離を計算してみると目的地に到着するだけで疲れてしまいそうだったので、少し先のバス停まで散歩しながら向かうことにします。
今回宿泊した那須塩原温泉街は、山奥にあるので見渡す限り当たり前ですが山山山!笑
ホテルから贅沢なくらい深い山を堪能したのですが、実際に山道を歩いていないのでちょっぴり物足りなさを感じていた筆者。
このまま帰るのはもったいないので、最終日はとことん山道を歩くことに決めました。笑
バス停までの道も、新緑や旅館、日本家屋が続き癒されます。
途中には撮影スポットの看板がありました。オシャレ!
バスに乗る前にまさかの吊橋に到着してしまいましたが、これは目的の吊橋ではありませんよ?笑
バス停に着くまでも楽しめる塩原温泉街、素敵です。
町並みを楽しんでいたらバス停に到着したのでこのまま「回顧の吊橋」まで乗車します。
[那須塩原]吊橋までのワクワク感
ほんの10分ほどでしょうか。あっという間に停留所「回顧の吊橋」に着きました。
ちなみに「回顧の吊橋」は「みかえりの吊橋」と読みます。「かいこの吊橋」ではないですからね。笑
(最初、しっかりと間違って読んでました!)
ということで、早速吊橋目指して進みましょう。
→回顧の吊橋紹介ページ
→那須塩原市公式ページ
パッと見た感じ吊橋が出てきそうな雰囲気はないのですが、そこがまたワクワクしますよね。どんな風に景色が変わっていくのか楽しみです。
回顧の吊橋や周辺の遊歩道の案内板が設置されているので、ひとりでも安心して進めます。
新緑に包まれてマイナスイオンを独り占めしながら先に進みます。
進みだして早々に、重大な決断を迫られました。笑
ここは迷わず楽して緩やかコースを選びましたが…
なんか思ったより全然緩やかじゃありません。
これが緩やかコースというのなら急坂コースってどんなもんかしら?と逆に興味がわいてしまったので、帰りは急坂コースにしてみましょう。笑
えっこらえっこらと階段を降りきると、小さな橋が架かっているので渡ります。
小川が流れていて癒されました。
橋を渡ったら、落石に注意しながら緩やかな遊歩道を進みます。これは緩やかです、確かに緩やかコースですね。笑
軽くハイキングしているような感覚で疲れもせず心地よい気分です。このままずっと散歩していたいなぁ。
そんなことを思いながらのんびりと歩いていると、道の先に吊橋の入口が見えてきました。なんだかワクワクしますね。
[那須塩原]思ったよりも怖かった吊橋
吊橋の横の説明書きにはこんなことが書かれていました。
回顧の吊橋 この吊橋の主索は直径4㎝あり、体重55㎏の大人が360人乗っても耐える力を持っています。 また、耐風索には横風による揺れを防ぐ効果があり、風速55m/sでも耐えることができます。
と。
そういえば歩いている時から感じていたけど、なんだか風が強い気がします。
バスを降りた時から、木々を贅沢に揺らす豪快な風の音を聴きながら歩いてきたような気がしましたが、筆者の目的地はこの吊橋です。
揺れを防ぐ、とは書かれているものの急に不安になってきました。笑 吊橋から落ちちゃったりしないよね…?
辺りを見回しても誰もいません。今あるのは目の前で風に若干揺れている細長い吊橋のみです。
こんな、見える孤独を味わったのは実に久しぶりでかなりドキドキしています。そして、この恐怖をひとりで乗り越えようと気合いを入れるのもまたひとり旅の特徴ですよね。笑
渡り始める前からあれこれと考えても仕方ないので、少し不安と緊張が残っているあたりでさっさと渡ってしまいましょう!
渡り始めるとすぐに視界が開けて、大きな箒川を見下ろすことができます。
キレイなエメラルドグリーンで穏やかな川。ありがたいことにめちゃくちゃ晴天で青空が広がっていますし、最高のロケーションです。秋の紅葉シーズンはまた一段とキレイでしょうね。
と、序盤は景色を楽しんだのですが、案の定真ん中に近づくにつれて風の威力が増し、一瞬スマホを川に落としそうになりました。ついでに自分も何回かズルっといきそうになり、本気で今までの人生を回顧して覚悟しちゃいましたよ。(回顧の吊橋って、そういう意味⁉笑)
ヒヤッとした、どころじゃなく素直に怖かったです。笑
そんな中でもなんとか映像には残しておきたくて動画は撮りましたが、迫力があまり伝わらなくてちょっと悔しいです。これは実際に行ってみて頂くしかなさそうですね。笑
是非とも可能な限り音量を上げて見て頂きたいです。笑
景色はとても素晴らしかったのですが、途中からは強風でわっさわさと髪の毛に視界を遮られるわ、手すりをしっかり掴んでいないと本気で振り落とされそうになるわで、正直景色を楽しむ余裕は全くありませんでした!笑
たった一本の道で人間をここまで恐怖と戦わせられるなんて、なんともビックリな吊橋です。
ビクビクしながらもなんとか渡り切り後ろを振り返ってみると、自分が少しだけ勇者になったような気持になっていたのはどうしてでしょう。偉業を果たした気分です。
そうとう吊橋の上にいたような気がしましたが、長さは100m。たったの100m走の距離です。
500mくらいは歩いていたような感覚だったのになぁ。笑
残念ながらこの時期は滝までのルートが通行止めになっていたので先へは進めませんでした。
また元来た道(吊橋)を戻ることにしましょう。
ホッとしたのも束の間、またゴーゴーと風の唸り声の聴こえる試練の場へ向かうことになります。
女ひとり、筆者は何に立ち向かっているのでしょうか?笑
帰り道も容赦なく髪の毛をかき乱され、足元をすくわれそうになりスマホを落としそうになりましたが、度胸はつくもので吊橋の往復を終えるとすっかり別人のように一皮むけた自分がいました。
きっとこれから先何が起きても大丈夫だ、と。(なんとも大げさ…笑)
[那須塩原]帰りは急坂コースに挑戦!
そんなこんなで結局は吊橋を楽しんできたわけですが、最後は行きとは逆の「急坂コース」から帰ってみようと思います。
なんか知りませんけど、早速急坂です。直角とまではいかなくても、少し後ろに倒れたらそのまま落ちてしまいそうな角度です。まだまだ度胸を試されている気がしてなりません。
でもだんだんこの試練も楽しくなってきてしまいました。試練って増えれば増えるほどだんだん慣れてきて楽しくなっちゃうものかもしれないですね。笑
行きに来た緩やかコースは185mだったそうですが、こちらの急坂コースは130m。50mも短縮していると考えればこんなに急坂になってしまうのも無理はないですね。笑
それにしても一気に山を登っている感があります。
ほんの数分登っただけで結構な高さまで戻ってきて、振り返るとすでに吊橋は遠くなっていました。
途中で一組のカップルと急坂コースですれ違いましたが、この先に待ち受けている強風の吊橋の試練に立ち向かうのかと思うと、自然と心の中でエールを送ってしまう自分がいました。
が、がんばれよっと。笑
[那須塩原]回顧の吊橋 詳細
ということで出発点に戻ってきました。
地面が揺れないことがなんだか不思議に感じます。それにしても本当に揺れました。
もう少し長い時間居たら吊橋酔いするところでしたが、なんとも貴重な体験ができた時間でした。
大げさであることはわかってますが、度胸を試されて、その試練を乗り越えられた自分を強風で後押ししてくれたようにも感じられた今回の吊橋旅。
これもひとり旅でしか感じられない感覚なんですよね。
誰かとキャッキャと渡っても楽しい。相手と吊橋を渡ったという素敵な想い出ができます。
そこをひとりで渡ってみると、ひとつ何か違う感覚を掴めるというか、誰かとの想い出作りの旅とは全然別の、人間を磨く旅みたいなことができたりします。
筆者はこの不思議な感覚が心地よくて、やっぱりひとり旅をやめられないんだと思います。
そんな回顧の吊橋、詳細を載せておきます。自分を試してみたい方は是非おひとりで行ってみてはいかがでしょうか?
回顧の吊橋(みかえりのつりばし) 住所 〒329-2801 那須塩原市関谷字西山国有林 TEL 0287-32-2914 (塩原支所 産業観光建設課 観光商工係) 0287-32-4000 (塩原温泉観光協会) アクセス 「電車&バス」 JR東北新幹線・JR宇都宮線那須塩原駅西口からJRバスで約30分「もみじ谷大吊橋」下車徒歩5分 JR宇都宮線西那須野駅から約30分 「車」 東北自動車道西那須野塩原ICから約15分 参考ホームページ とちぎ旅ネット(回顧の吊橋・回顧の滝) 那須塩原市ホームページ(回顧の吊橋)
それではまた次の記事でお逢いしましょう!
今回も読んで下さってありがとうございました。
Sawako