2022年5月7日投稿
2023年3月13日更新
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子どもの頃から憧れた自分だけの広い空間
突然ですが、皆さんは今大きな家に住んでいますか?
本当に突然ですよね、こんな質問。笑
「大きな家」といっても人によって思い浮かべる大きさは違うと思いますが、筆者は小学生の頃から漠然と夢に見ている理想の家がありました。
それは、縁側と庭が広い平屋の一軒家。
きっと、ちびまる子ちゃんやサザエさんを見ているうちになんとなく憧れたのかなぁなんて思いますが、意外にもその夢は大人になってからも覚めることがないのです。
自分の収入でそんな平屋の一軒家を購入する、というのがひとつの大きな夢として胸の内にずっと居座っています。
[熱海起雲閣]少しでも自分を奮い立たせるために
暇さえあれば物件サイトを見漁っている私ですが、当然スマホの画面から妄想するのと実際に憧れの空間に行ってみるのとでは自分のテンションにかなりの差があります。笑
それならタイミングを見て、憧れの広い家にお邪魔してみるしかないわね!と奮い立ち、今回この旅の途中で熱海駅から徒歩圏内にある豪邸「起雲閣」へ寄り道をすることにしました。
さっそく豪邸を満喫することにしましょう!
様々な文豪たちが訪れた名邸「起雲閣」
[起雲閣]熱海市にででんっと構える大正昭和ロマン
さて静岡県は熱海市、「熱海駅」や「来宮駅」から徒歩圏内で立ち寄ることのできる起雲閣は、この辺りに位置しています(訪れたのは2021年11月です。)
起雲閣は、熱海市指定有形文化財に登録されている広い庭園も備えた三千坪におよぶ名邸だそうで、大正・昭和の浪漫を残した建築様式になっています。
畳が多いってだけでも日本人なら自然と落ち着いてしまいますよね。
[起雲閣]解説が聴ける麒麟・大鳳の間
入口が少しわかりにくいのですが、駐車場を彷徨って歩いてみるとたどり着けます。
筆者はおおいに迷いましたが、周りをしっかり見てみると表示がちゃんとありました。笑
受付や麒麟・大鳳の間では、元気なおばちゃまスタッフさんが対応をしてくれます。
お値段などは最後に詳細をまとめて記しておきますので、そちらを参考にしてください。
さて、最初に入ったのは「麒麟・大鳳の間」。
ここは大正8年に時の海賊王「内田信也」により別荘として建てられた日本の伝統的な建築美を伝える家屋で、太宰治、舟橋聖一ら著名な文人たちが滞在した歴史を持つそうです。
(起雲閣パンフレットより)
和室の奥には大きな掛軸が掛けられていて、全体的にハッキリとした青色の壁が特徴的でした。
ちなみにこれって「龍起雲」って書かれてるんですよね…⁇
この和室では、ボランティアのおばちゃまが起雲閣の歴史だったり楽しみ方をハキハキとガイドされていました。せっかくなら説明を聴いても良かったのですが、どんどん先に進みたくなってしまう筆者は断念して先へ進みます。笑
それにしても所々に元気なおばちゃまが居てくれて、賑やかな空気に包まれているんです。こういう雰囲気嫌いじゃないです。
[起雲閣]静寂に包まれる玉姫の間・孔雀の間での時間
先へ進むとボランティアのおばちゃまたちがパタリといなくなり、一気にあたりが静かになります。
こういう雰囲気も大好きです。
先程のザ・日本の和室とは打って変わって、一気にヨーロピアンな空気に。
巨大な鏡台が出迎えてくれます。それにしても立派です。ここで身支度なんてしたら、お出かけが毎日楽しくなりそうですよね。
ここは「玉姫の間」。
昭和7年に東武鉄道創設者「根津嘉一郎」により建てられた洋館で、客間・食堂・サンルームの3室から成り、和・洋・中の様式が一体となって不思議な中にも豪華な雰囲気を醸し出しています。
(起雲閣パンフレットより)
太陽の光が十分に当たりすぎるくらい差し込んできて、思わず少しだけ高級な椅子に腰かけて寛ぎたくなってしまいますが、非常に残念ながらこの椅子には手を触れてはいけません。
あぁこんな環境でティータイムしたいものです。
それにしても静寂です。
聴こえるのは鳥のさえずりだけで、あとは時が止まったような室内があるだけです。入口付近が賑やかだったせいか、奥に進めば進むほどあたりの静寂さに驚くばかりです。
そして規模はかなり大きいですが、やっぱり平屋にワクワクしてしまいます。
さてさてこちらは「孔雀の間」です。
ほかのお客さんも良い感じに分散していて、この和室ではひとりのゆったりとした時間を過ごすことができました。
ここに住みたい。
もはやその一言しか出てこなくなってしまいました。
静寂に包まれたこの空間で広い庭を眺めながら執筆をしたら、それはもう作業が捗ることでしょうね…。妄想が膨らむばかりです。
[起雲閣]テルマエ・ロマエなローマ風浴室と寛ぎの庭園
静かな優しい空気に包まれてからさらに道順に沿って進むと、現れるのがテルマエ・ロマエ!
映画が大好きで爆笑しまくっていたからか、不覚にもこの浴室を見た瞬間笑ってしまいました。笑
このローマ風浴室は、舟橋聖一原作、溝口健二監督の映画「雪夫人絵図」の撮影に使われたそうですよ。…ごめんなさい、その映画知りません。
真っ直ぐに伸びた廊下を優雅に歩き、すっかり自宅のように寛ぎ始めた筆者。
最後は庭園に出てみます。
庭園は、洋館の建築に関わった根津嘉一郎が自ら采配を揮い造ったそうで、一千坪の中には、曲水が流れしたたる緑と四季折々の花々が配置されています。
そして、どの石のことかわからなかったですが笑この庭園には当時熱海梅園から2ヶ月かけて運んだ、約20トンの「根津の大石」も残っているみたいですよ。
庭園もある程度の広さがあるので、十分に息抜きができます。
熱海「起雲閣」の詳細
おかげさまで未来の自宅をイメージしながらゆったりと豪邸を楽しめたので、あらためて起雲閣の詳細を載せておきます。
住所 〒413-0022 静岡県熱海市昭和町4-2 電話番号 0557-86-3101 営業時間 9:00~17:00(入館は16:30迄) 定休 毎週水曜日(祝日の場合は開館)/年末年始(期間は都度ご確認お願いします) 料金 大人610円(団体の場合460円)・中高生360円(団体の場合240円)・小学生以下無料 駐車場/料金 37台/無料 ※普通車・9m中型バス可(大型バスは不可) アクセス JR熱海駅より相の原方面行きまたは起雲閣循環バスにて約10分→起雲閣前下車 ホームページ https://www.city.atami.lg.jp/kiunkaku/index.html
忙しい日常からもほんの少し離れて、妄想するのを恥ずかしがらず思いっきり楽しむ。
最高に幸せな瞬間で、ますます平屋の一軒家への憧れが強くなった時間でした。
一度は訪れてみたい名邸、皆さんも熱海に行かれた際にはいかがですか?いつもと違った気分を味わえること間違いなしです。
熱海を歩く旅はこちら
→2021年3月&11月女ひとり旅/熱海の風にやさしく包まれる~起雲閣から熱海城へ~
今回も読んでくださってありがとうございました。
また次回、ひとり旅・散歩でお逢いしましょう!
Sawako