2024年1月22日投稿
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首都圏に住む人間にとってはハードルの高い「島」
旅の動機って人それぞれにあると思うのですが、旅を意識するタイミングに関していえば2種類だと思うんです。
それは「事前に計画して行く旅」と「計画なしに突然行く旅」。
筆者はだいたい後者の「計画なしに突然行く旅」が多いんですが、今回もまた突然旅に行きたくなってしまいました。しかもどうしても「島」に行きたい…。
とはいえ首都圏に住む人間からしたら、「島」というのはそう気軽に短時間で遊びに行けるものでもありません。
ゆったり島を満喫したいと思うのなら、やっぱり事前に計画をして宿泊込みで考えないとなかなか難しいのではないでしょうか?
前日にどうしても島に行きたくなってしまって筆者は悩みました。どこかサクッと行ける島はないのだろうか?
おそらく皆さんもGoogleマップやネット検索で「首都圏 島」とか「現在地 近い 島」とか、調べちゃったこともあると思います。笑
そんな首都圏に住む人間にとっての心強い味方となるのが、今回ご紹介する「猿島」です。
もちろんほかにも、少し羽を伸ばせば伊豆大島や八丈島・三宅島などたくさんありますが、今回求めていたのはあくまで首都圏から短時間で行けてしまう島。
そんな筆者の願いを叶えてくれる猿島、早速ご紹介しましょう!
1時間で歩ける小さな自然島「猿島」
今回訪れる猿島は、神奈川県横須賀市に位置しています。
それでは出発です!
横須賀中央駅から船乗場まで徒歩15分
女ひとり電車をことこと乗り継いで、横須賀中央駅までやって来ました。
猿島までは三笠公園内の乗船場から専用のフェリーに乗って向かいます。この方法のみですので、皆さん頑張って三笠公園まで到着しましょう。
到着さえしてしまえば、島はもうすぐそこです。笑
三笠公園はそこそこ広い海沿いの公園なんですが、アスファルトも整備されていてベンチや噴水もあったりと散歩するだけでも楽しめます。
広々とした公園入口に着いたらそのまま直進します。
正面に噴水があって、その脇にそそられる像が。こういうアートな像好きです。
猿島の運航時刻・料金(クリックすると詳細が出ます)
猿島 運航時刻(11/1~2月末冬季ダイヤ) 三笠ターミナル→猿島 片道約10分 9:30/10:30/11:30/12:30/13:30/14:30/15:30 猿島→三笠ターミナル 9:45/10:45/11:45/12:45/13:45/14:45/16:00 帰りの最終時間が16:00なので乗り遅れないように注意しましょう 夏季ダイヤはこちら 料金(横須賀市外在住の方) 大人→猿島入園料500円+乗船料往復1,500円=2,000円 中学生→猿島入園料250円+乗船料往復1,500円=1,750円 小学生→猿島入園料250円+乗船料往復750円=1,000円 横須賀市民の方は割引あり より詳しい内容はホームページをご参照ください
乗船10分、あっという間に猿島到着
最後に船に乗ったのはいつだったかな、と考えてみました。
この旅ブログでもご紹介した横浜ナイトクルージングが2021年の冬。でも島への乗船となると、なんだかんだで20歳の時にひとりで訪れた沖縄県の渡嘉敷島以来でした。意外と船には乗っていないんだなぁ、と今回気づきました。
日常生活ではなかなか乗る機会のない船。皆さんはどのくらいの頻度で船に乗っていますか?
さて、三笠ターミナルで乗船チケットを購入して船に乗ります。
カップルや女友達・外国の方やガッツリ撮影目的であろう若い男性など、20名弱の乗船で船内の座席が余裕ありつつ埋まる感じでした。
朝から結構乗る人は多いみたいですよ。狙っている位置がある方は、出港時刻よりも早めに並ぶことをオススメします。ちなみに、この日は平日の13:30の便で10分前に並んで4番目でした!
猿島に近づくにつれて揺れが強くなったりしましたが、正直乗船時間が短いのでそこまで気になりませんでした。
船に乗る前にお手洗いに寄ったのですが、心地よい風に吹かれ続けていたら到着して早々またお手洗いに行きたくなりました。笑
でも安心。着いてまもなくの管理事務所脇で、キレイなトイレが待ち構えてくれていました。笑
さて身も心もスッキリしたら笑、早速歩き出します。
軽食もあるので小腹が空いても安心だし、全体地図も所々にあるのでひとりでも迷子にはならなそうですね。
それでは行きましょう!
本当にラピュタの世界そのままでした
さてこの日は晴天でポカポカ陽気、島歩きには最高な気候です。
管理棟を抜けるとすぐに坂道が見えるので早速登り始めます。最初のトンネルを抜けると異空間にワープした感覚になります。
とても広々とした切通しです。ここにずっと立ってボケーっとしていたいような心地よさ。
両脇には旧要塞施設が立ち並んでいます。
猿島と言えば、いつからだったのかラピュタの世界観が楽しめる島として、結構有名になりましたよね(かなりアバウトですが笑)。
もともと猿島は、幕末・明治初期・昭和の3度に渡り砲台が築かれ、初めは黒船来航のあった幕末、海上防備のため砲台を猿島に3ヶ所建設し黒船に対する守りを徹底するところから始まったんだそうです。
その後「要塞の島」として、幕末以降東京湾の守りを固めるために砲台と要塞が建設されたそうです。第二次世界大戦時にも防衛施設として活躍したらしく、敵国にバレないようにする為に岸壁は彫り込まれ、色んな設備は全てトンネルや地下に埋め込まれていたので、外から見るとあたかも普通の自然島にしか見えないようになっているんです!
戦争やら生々しい話には興味のない筆者ですが、これにはほほう、と納得してしまいました。
この切通しを歩いていると、絵本の中に入ってしまったような不思議な感覚に陥るんです。
ラピュタを感じるのもそうなんですが、それよりも新しい自分の物語がここからスタートするんじゃないか、みたいなとても新鮮な気持ち。きっと皆さんも訪れてみると納得できるはず、です。笑
そんな感覚のまま先に進みます。
少し進むとこれまたそそられるトンネルが現れました。どうしたって行きたくなりますよね?笑
トンネルの奥からにぎやかな声が聞こえてきたので、挙動不審になりながら様子を伺います。
ひとりの空間を確保しようとするとその場を行ったり来たりと、人がいなくなるのを待ちながらよく挙動不審になっている筆者です。笑
人の気配がなくなったので行ってみると、ネットでよく掲載されているラピュタ空間が現れました。
恐ろしいほどに神秘的です。
右のトンネルも進んでみましょう。
中が暗めで写真がぼけてしまいましたが、何とも雰囲気のある長いトンネルです。歴史を感じます。
幸い通っている人もなく、ひとりじっくりと通ることができました。怖いかとも思ったけど、通ってみると逆にめちゃくちゃ気持ちが落ち着いていて清々しいくらいでした。
きっと良い空気が流れているんでしょうね。
この長いトンネルを抜けると、最初に通った切通しに戻ってくる造りみたいです。
くるっとこの空間を周るのに要した時間はたったの20分程度。短時間で移動できる空間を自然島に造り上げた当時の方々って、よく考えたらものすごい職人ですよね。技術の高さを実感しに行くのもひとつの楽しみになるかもしれません。
ラピュタの世界、思っていたよりも感動しましたしなんなら定期的に訪れたい島になりました。
海を一望できる展望広場
さて、ラピュタの世界観で有名になっている猿島ですが、それだけではありませんよ。
展望広場へ移動できる階段もあったので行ってみたら非常に感動しました。
切通しの途中にある階段を上がっていくと、島のてっぺんの展望広場に出ます。
木々の間から見える海がまた絶景でした。
こちらの展望広場からは横須賀の街並みが一望できるようになっています。キレイ!
さらにうねうねの階段を下ってもうひとつの展望広場に行くと
こちらは海岸まで降りれるようになっていてワクワクが増します。
階段を降りてみましょう。
断崖絶壁ってこのことでしょうか。かなり迫力のあるパノラマにものすごいパワーをもらえた気がします。
静かで神秘的な要塞を満喫してから立ち寄る海岸も、なかなか味があって居心地が良いものです。
両方味わえるのも猿島ならではの魅力なのかもしれません。ほんと、満喫できました!
猿島桟橋付近でのんびり
猿島をのんびり周ってちょうど1時間ほど。気持ち的には2~3時間滞在したような感覚になりました。そのくらい満喫できたみたいです。
船が来るまでの10分ほどは桟橋で寛ごうと思います。
桟橋横にはバーベキューができる砂浜が広がっていて、この時間は落ち着いていましたが休日とかはまた違った雰囲気になるのでしょうか。
管理棟に寄ってみると素敵な空間を見つけてしまいましたよ。
猿島は細かいところまで設備がいきわたっていて、とても清潔でクリアなイメージを持ちました。
今は観光用だから当たり前なのかもしれませんが、当時の状態を維持しながら猿島のイメージを崩さず現代に合うように経営するのって簡単なことじゃないと思います。
今回島を歩いてみて改めて、横須賀の方々が猿島を大切に思っているんだなということが伝わってきました。島を管理して守るって、すごいことですよね…しみじみ
さて桟橋も満喫しましょう。
帰りは桟橋の看板がちゃんと「See you」になってるんですよ。
足元の「停止」がやけに気になった筆者。お気に入りの写真です。笑
さぁ帰りの船がやってきましたので、今回の1時間猿島の旅はここで終了です。
猿島 詳細
皆さん、猿島には行きたくなりましたか?
首都圏に住む方はもちろん、遠方からでも十分満喫できてしまうであろう猿島。ちらっと散歩がてら船に乗ってみてはいかがでしょうか。
詳細です。
猿島 住所 〒238-0019 横須賀市猿島1 TEL 046-825-7144(株式会社トライアングル) ※猿島渡船の運航会社 アクセス 京急横須賀中央駅から三笠桟橋まで徒歩15分 JR横須賀駅から三笠桟橋まで徒歩30分 (車)横浜横須賀道路横須賀ICから、県道28号線(旧本町山中有料道路)経由 三笠桟橋まで約3km ※三笠桟橋より船で10分 料金 ■猿島航路 乗船料(往復): 大人1,500円・小学生750円 団体 (15人以上):大人1,350円・小児670円 ■入園料 15歳以上(中学生を除く)500円 小・中学生250円 ※「よこすか市民割」対象の方は 窓口で住所の分かる身分証明書をご提示ください。 営業時間 航路運航時間内 ・3月1日~10月末 9:30~17:00 ・11月1日~2月末 9:30~16:00 ホームページ https://sarushima.jp/
今回も最後まで読んで下さってありがとうございました!
また次回の記事でお逢いしましょう。
Sawako