2024年7月22日投稿
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日常の中にある小さな感動
この日、仕事を終えた筆者はひどく疲れていました。
慣れない作業で脳みそはパンパン・気疲れや冷房疲れも重なって、もうとにかくリフレッシュをしないとイライラしてしまいそうな状態だったのです。
そんな時はだいたいカラオケか自然に触れ合う二択ですが、調べてみると比較的近くに「彩湖」という湖を発見したので、今回は自然に触れ合いに行こうと思います。
日常の中で出逢える小さな喜びや感動って、元気に毎日を過ごすために必要不可欠ですよね。
思いっきり自然の空気を吸っていい気分になったら、また翌日気持ちよく朝を迎えられる。そんな大切な時間を削るまい!と、今回は思いっきり楽しんでしまおうと思っています。
今回訪れたのは埼玉県戸田市、このあたりです。
それでは行ってみましょう!
幸魂大橋を渡って戸田市へ
埼玉県の和光市内で仕事を終え、時計を見るとまだ午前11時前。軽食を食べたら早速マップに頼りながら目的地の彩湖に向けて歩き出します。
途中大きな神社に出逢ったり道草しながら歩くこと約40分。目の前に幸魂大橋が見えてきました。
この幸魂大橋、ネームセンスが素敵ですよね。一度聴いたらご利益がありそうでなかなか忘れられなそうです!「幸魂(さきたま)」とは幸御霊(人に幸せを与えてくれる霊魂)のことで、埼玉県の県名の由来になった説があるそうですよ。
和光市と戸田市を結んでいて、長さは1,485.9mの傾張橋、橋の上からは広大な荒川と彩湖を望むことができます。
橋を渡りきると、すぐ脇に彩湖側へ降りられる歩行者専用の道も整備されているので向かいやすいです。
とここで、筆者は気になるものを発見してしまいました。それがこれ。笑
皆さん何に見えますか?
筆者にはどうしてもドラえもんのアイテム「キャンピングカプセル」にしか見えません!
伝わる方にだけ伝われば満足です。笑 ※ちなみに正解は彩湖の案内板でした。笑
ということで目的地「彩湖」に到着です!
可愛すぎるミニ彩湖
歩きやすく整備されたアスファルトを道なりに降りていくと、右側に白い建物が出てきました。
確実におトイレ休憩ができそうだな…と、立ち寄ることを決めたその白い建物が今回の穴場すぎる避暑地「彩湖自然学習センター」です。
とその前に、あまりにも周辺が緑豊かなので少し散策してみましょう。
彩湖自然学習センターのすぐ脇に「ミニ彩湖➡」の表示があったので迷うことなく進んでみます。
こういう細道ってたまらなくそそられるんですよね。以前訪れたスリル満点の回顧の吊橋までの山道を思い出しましたよ。笑
ほんの1~2分歩くと視界がひらけました。ミニ彩湖に到着のようです。
緑がうっそうとしていて草をかき分けるようにしながら進むので、自然と童心に帰ってしまいます。
本当にミニサイズですが、ここにいるだけで都会の喧騒をすっかり忘れられてリフレッシュするには最適な空間。この日は暑すぎて奥まで進む元気がなかったのですが、ミニ彩湖脇に木の歩道も続いているので探検気分で歩いてみることもできそうですよ!
ミニ彩湖でひと息つけたので、お手洗いを借りに彩湖自然学習センターへ戻りましょう。笑
穴場すぎる彩湖自然学習センター
1階「水中のふしぎ」
さてやってきた彩湖自然学習センター。
パッと見だと薄暗くて開館しているのか正直わからず、開館していたとしてもお手洗いだけ借りるのが申し訳ない気がして、入るのに多少の勇気がいりました。
サッとお手洗いだけ入ってすぐに出てこよう…と身構えて入ったはずの筆者、まさか学習センターの魅力にとりつかれ、ここから1時間半ほど滞在することになるとは思ってもいませんでした。笑
早速中に入ると、すぐ右手にミニ水族館が現れます。この時点で滞在確定です。笑
常駐の警備さんに勧められるまま、お手洗いを探すことも忘れて水族館へ流れる筆者。
予定を決めずに自由に流されるままに行動するのが、筆者流のひとり旅の極意でもあります。まぁ、勧められると断れないだけなのもありますが。笑
まず気になったのがこの「ガラ・ルファ」という可愛らしい小魚たち。
このガラ・ルファ、たまに温泉や水族館でも見かける「ドクターフィッシュ」のことで、西アジアに生息する淡水魚。筆者も温泉でドクターフィッシュのいる水槽に両足を入れてみたことがあるけど、彩湖自然学習センターでまた出逢えるとは思いませんでした。
ここでは、キレイに洗った状態の手指のみ水槽に入れることができます。お立ち寄りの際にはぜひ、ハンドクリームなどしっかり洗い落としてから体験してみてくださいね!
優しくツンツンしてくるドクターフィッシュに数分癒されていた筆者です。飼いたいなぁ。
さて辺りを見回すと、フロアの壁にずらっと並ぶように荒川中流域に生息する魚たちが展示されています。小規模ながら見応えがありますよ。
中でも筆者が夢中になったのはカメと鯉です。
カメは見ているだけでも癒されるし本当に可愛いですよね。何時間でもここに居れそうでしたよ。
そしてさすがは学習センターです。カメは可愛い生き物ですが、外来種が増えて日本のカメたちの生態系が壊されていることや人間がその原因を作っていることだったりとしっかり説明されていました。
こういう場所で学べると、子どもはもちろん大人でも気づかされたりしますよね。貴重です。
お次は鯉です。
とにかく大きい鯉が水槽に何匹もいて迫力満点ですよ。
ほかにお客さんがいなかったので、女ひとり鯉の水槽に堂々とへばりつかせていただきました。笑
口をパクパクさせて近くまで寄ってくる姿が何とも愛らしいのです。そして鱗がめちゃくちゃ美しくて見惚れてしまいました。もはや芸術ですね。
ほかにはザリガニやメダカもいたり。
普段身近にいる水辺の生き物たちを目の前で見られる機会って意外と少ないし、子どもの頃は苦手だった生き物が大人になると可愛く思えたりもして、新たな発見もあるんですよね。
1階でひと通り生き物たちと触れ合ったら、上の階も気になってきたので上がることにしましょう。
2階「水辺のふしぎ」
2階にはお手洗いがあったのでひと休憩してから笑、フロアにもお邪魔してみましょう。
階段とエレベーターどちらも使えるようになっていますよ。
1階とは雰囲気が違い、なにやらもうひとつ部屋があるみたいですね。入ってみましょう。
ここでは水辺にまつわる映像が観られるみたいです。時間的に映像は観られませんでしたが、中はなかなか居心地が良いんです。
ここで荒川周辺に生息している鳥を知ることができます。
カワセミに鴨、キジやゴイサギにキセキレイなど色んな種類の鳥たちが住んでいるんですね。
ほかにも春夏秋冬で集まってくる鳥たちも様々。一度はバードウォッチングとかしてみたいものです。
アオサギの等身大パネルも置いてあって、これは家族連れで来たら楽しそうですね!
さて次は3階です。
3階「草原・湿原のふしぎ」
ここには植物クイズや様々な石が並んでいたり彩湖に住むキツネや狸のはく製が置いてあったりと、内容盛りだくさんなフロアになっています。
3階で筆者が気になったのがこの空間です。
この「触ってごらん」ブース、怖すぎて筆者は手を突っ込めなかったので、もし手を入れてみた方がいらっしゃったら何が入っていたのかこっそりと教えてください。笑
3階にはちらほらと家族連れもいて、図書コーナーで熱心に本を読んでいる子がいたり興味なさそうに素通りしていく子がいたりと個性が際立っていました。可愛い。
まだ上の階もありそうなので行ってみましょう!
4階「林のふしぎ」
ここでは、昆虫は何を食べているのかやどこに住んでいるかなど、標本や様々な展示で紹介されています。入口から林の中にいるようなデザインで、個人的に一番好きなブースでしたよ。
とにかく昆虫の標本が思ったよりもたくさん飾ってあるんです。
彩湖自然学習センターは戸田市の運営だそうですが、市の運営とはいえ入場料をとってもいいくらい内容が充実しています。無料でここまで勉強できるのは贅沢だなぁ。
あまりにも内容がたっぷりで、筆者はお腹いっぱいになってきました。笑
さて、まだ階段が続いているみたいなので5階へ登ってみましょう。
5階「荒川のすがた」
この日は日曜日の昼時だったのですが、お客さんは筆者含め7~8名程度。お子さん連れで来ているママさんが多いようですね。
あとでスタッフさんに聴いてみたところ、ひとりのお客さんもちらほらいるようで、大半はお手洗いを探して入ってくるんだとか。筆者も例外ではありませんでしたが笑、お手洗いだけ済ませて出るつもりが1階の魚たちに夢中になって気づいたら長居しているケースが多いみたいですよ。
そりゃぁこんなに充実していれば見てしまいますよ。筆者もしっかりと5階まで登ってきてしまいました。笑
さて5階に到着です。少しほかの階と雰囲気が違うようですね。
左側の部屋から入ってみましょう。
部屋に入ると何やら資料のようなものがズラーっと並んでいます。
ここでは彩湖ができる以前の荒川周辺の姿から現在の状態までの歴史を写真と文章で知ることができるようになっているんです。
元々は彩湖のある場所にも多くの人々が居住していたそうですが、度重なる荒川の氾濫を受けたことがきっかけとなり命の安全を確保するために人々の移転を完了させ、跡地に調節池としての役割を果たす彩湖を完成させたんだとか。
なかなか大規模な計画ですよね。
室内には洪水浸水マップがあったり洪水の時に役立つ情報があったりと。こちらも内容盛りだくさんで勉強になること間違いなしです。
床には巨大な地図が広がっていて視覚的にも楽しめる空間になっていましたよ。
では気になっていた右側の屋上にも行ってみましょう!
何の変哲もない屋上が広がっていました!解放感がハンパないです。
屋上から見える景色も見事です。
この場所は、子どものためだけでなくぜひ大人にも行ってみてほしいなぁなんて、全く施設と関係のない筆者が感じてしまうほど情報量の詰まった場所でしたよ!
近くに寄られた際には、ゼヒ足を運んでみてくださいね。
それでは彩湖自然学習センターの詳細です。
戸田市立郷土博物館分館
彩湖自然学習センター
住所
埼玉県戸田市大字内谷2887
TEL/FAX
048-422-9991/048-422-9993
開館時間
午前10時~午後4時30分
入館料
無料
休館日
第2.4.5月曜日(祝日の場合を除く)
毎月末日(土曜.日曜.祝日の場合を除く)
年末年始(12月29日~1月4日)
アクセス
https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/378/access-saiko.html
ホームページ
彩湖自然学習センター-戸田市
自然豊かな癒しの彩湖
穏やかな水辺とアスファルト
すっかり学習センターに長居して思いがけずテンションがあがりましたが、せっかくなので彩湖周辺もぶらりと歩いてみましょう。
振り返ると…
茂みを30秒ほど進むと、目の前に大きな彩湖が現れました。近くで見ると立派です!
湖って、波があまりたたないから穏やかな気持ちになりたい時に良いですよね。何も考えずただボケーっとしたり湖畔で読書してみたり…静かなロケーションならではの時間が持てるから筆者は好きです。
写真には入らないようにしましたが、ヨットの練習をしている人たちが結構多くて驚きました。筆者も乗ってみたくなりましたよ。笑
アスファルトは歩道とサイクリングロードに分かれていて、気持ちよく散歩ができるし
木陰でひと休みだってし放題です。気持ち良すぎ。
あまりにも自然豊かで、一瞬埼玉県にいることを忘れていました。都内からさほど離れていないのにめちゃくちゃ良い思いができてしまいました!
日常から思いっきり離れて息抜きするも良し、日常の延長でポカっとひと息つくのも良し。
今回は、仕事終わりの疲れた身体もふっと軽くなるような癒しの空間を見つけてしまったのでご紹介しました。
こういう時間を持てれば、その日のストレスは半減してくれると筆者は思うんですよね。できれば仕事している時間とリフレッシュの時間は同じだけ取りたいですが…笑、何はともあれ今回のプチ旅も素敵な時間になりました!
皆さんも自分なりのひとり旅、楽しんでみてくださいね。
彩湖 詳細
彩湖・道満グリーンパーク
開園時間
4月~10月 午前7時30分~午後6時30分
11月~3月 午前7時30分~午後5時30分
※閉園時間を過ぎると出入り口の門が閉まるのでご注意を。
駐車場(平日は半額)
普通車 2時間まで200円(以降、1時間毎に100円加算)
5時間超えると以降1時間毎に200円加算(1日最大1,100円)
大型車 駐車場利用1回毎に2,000円
問合せ
公益財団法人 戸田市水と緑の公社 048-449-1550(代表)
それではまた次回の記事でお逢いしましょう!
Sawako