ホーム » ひとり旅 » 神社・お寺・八幡巡り » 金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町) » 女ひとり、二泊三日で憧れの香川県へ行く。②(後編)〜金刀比羅宮で神様のパワーを頂いた日〜

2023年6月9日投稿

HSP気質な30代筆者が
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Sawako profile / Blog concept

金刀比羅宮御本宮から厳魂神社(奥社)へ

金刀比羅宮奥社までの道
さて進みましょう!

憧れの香川ひとり旅①~高松空港から高松市へ・海沿いを散策してみた編~
憧れの香川ひとり旅②~金刀比羅宮でひたすら神様のパワーを頂いた日!前編~
憧れの香川ひとり旅③~瀬戸大橋を眺めながら過ごす自由な1日プラン~(2021年12月)

前編からこちらに来てくださった皆さん、ありがとうございます。
さて、こんぴら表参道から階段を785段必死に上りながら辿り着いた金刀比羅宮御本宮ですが、疲れたのも束の間、欲というのはすごいものです。笑
何分かしたらすでに気持ちは厳魂神社(奥社)へ向いていました。

ということで、後編は厳魂神社(奥社)への583段の道のりを中心に下山するまでを綴っていこうと思います。
それでは早速厳魂神社(奥社)へ向かいましょう!

とにかく山を登る時間
金刀比羅宮奥社への道
奥にある小さな鳥居からスタートです

さて無事に金刀比羅宮御本宮に辿り着いた筆者ですが、参列者のあまりの多さに尻込みしてしまい…
御本宮での参拝は奥社の帰りにしようと手を合わせずに奥社への鳥居をくぐりました。

なかなか神様に対して失礼なことをしちゃったなぁ…と反省したわけですが、悪気は少しもなかったのです。汗
でもこのことが原因で(かはわかりませんが…笑)、奥社に到着してから神様のお叱りを受けることになるのです(まぁ捉えようですが。笑)

金刀比羅宮の植物


神様のお叱りについてはまた後半に書くとして、奥社への鳥居をくぐりまた先の見えない階段をひたすら登り始めます。
階段は多いですが、御本宮までの休みなく敷き詰められた階段と比べると、坂道の途中に階段が出てくるといった印象でこちらのほうが心なしか足が楽です。
そして何よりも山の中を歩いているので当然緑が深くて空気もさらに新鮮で、文句の付けどころがありません。

途中こんな石碑を発見しました。

金刀比羅宮奥社への階段
何やら書いてある…?
金刀比羅宮大願成就の石像
なんと嬉しいお言葉!

さらに急になる階段を前に、「大願成就」と書かれた石碑!
なんですか、これは。
奥社への歩みを決意して進み始めたものの、階段と坂道に疲れてもう引き返してしまおうか…なんて諦めかけた時に目にしたもんなら、もはや号泣ですよね。
めちゃくちゃ励まされた気持ちになりました。
「和田屋 新助」と刻まれていましたが、この方が刻まれた文字なのでしょうか?
詳しくご存じの方がいらしたら教えて頂きたいくらいに力強い石碑でした。

大願成就に元気をいただき、さらに山道を登ります。
山道を必死に上ることに集中していてあまり写真に収めていなかったのですが、頂上に向かうにつれてだんだんと坂道も階段も急斜面になっていきます。

神社がどんどん出てきて癒されます
金刀比羅宮白峰神社
立派な神社がお出迎えしてくれます

徐々に急になっていく坂道。
心地よいマイナスイオンのおかげでなんとか持ちこたえていますが、自然と息が切れ始めています。
やっぱりそう簡単には奥社へは辿り着かせてもらえませんね。笑

ちょうど一休憩したいな、と思い始めたあたりで少し先に何か建っているのが見えてきました。
現れたのは「常盤神社」です。

金刀比羅宮常盤神社
常盤神社
金刀比羅宮常盤神社
常盤神社

常磐神社(ときわじんじゃ)の御祭神は、武雷尊(たけいかづちのみこと)と誉田和氣尊(ほんだわけのみこと)です。
武雷尊は、神話「天孫降臨」(てんそんこうりん)の武勇の神様です。
誉田和氣尊は、仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)・神功皇后(じんぐうこうごう)の皇子 応神天皇であり、八幡様として日本全国で広く祀られている鎮守の神様です。

金刀比羅宮 参拝ガイド(奥社)より引用

だそうです。ふりがながなかったら全然読めません。笑

常盤神社って全国各地でよく見かけますよね。鳥居も年季が入っていて神聖な空気を感じました。
手を合わせて挨拶をしたら、先に進みましょう。

金刀比羅宮奥社への山道
12月中旬でも紅葉がまだまだキレイです

道を歩いていて不意に現れる神社仏閣って、何か縁を感じてしまいます。
さて少し元気になってさらに進むと、ほどなくしてまた別の神社が現れました。

構えが先ほどより大きいです。
ここは「白峰神社」だそうです。

金刀比羅宮白峰神社
丁寧な説明板がありました
金刀比羅宮白峰神社
少し階段を上ります
金刀比羅宮白峯神社
白峰神社です

こちらも金刀比羅宮HPより引用させていただきましょう。

白峰神社の御祭神は崇徳天皇です。相殿には、御母である待賢門院(たいけんもんいん)と、山の神として信仰されている大山祇神(おおやまつみのかみ)の二柱が祀られています。
また、随神として源爲義(みなもとのためよし)と源爲朝(みなもとのためとも)の木像が安置されています。

崇徳天皇は、保元の乱〔保元元年(1156)〕の後に讃岐国にて金毘羅大権現を崇敬し、境内の「古籠所」に参籠されました。また、その附近の「御所之尾」を行宮にされた、と伝えられています。

金刀比羅宮 参拝ガイド(奥社)より引用

だそうです。
ちなみにこちらは2022年のものですが、崇徳天皇の崩御の8月26日、御本宮にて相殿祭・白峰神社にて白峰神社例祭という祭典が斎行されたそうです。
詳細はこちらからどうぞ→相殿祭・白峰神社例祭

金刀比羅宮白峰神社
心を込めて手を合わせて…

鮮やかな朱色にホッと安心して、さらに坂道を進みます。

金刀比羅宮の石碑
所々で石碑に出逢います
金刀比羅宮奥社への階段
さらに階段が続きます

次に見えてきたのは「菅原神社」。

金刀比羅宮菅原神社
菅原神社

こちらにも説明がありました。

菅原神社(すがわらじんじゃ)の御祭神は、讃岐守(さぬきのかみ)でもあった菅原道真命です。「学問の神様」「至誠の神様」として信仰されています。

金刀比羅宮 参拝ガイド(奥社)より引用

結構な坂道と階段を上がりながらで疲れ切り、もはや菅原神社の全容を写真に収め忘れていたのはご愛敬です。笑

さすが神社の中だけあって、ただの山道ではなくちょこちょこ現れる神社の姿に心が洗われるようでした。そして背中を押されているような気分にもなります。

神様のお叱り?いたずら?を頂いた厳魂神社(奥社)
金刀比羅宮奥社への坂道
写真では伝わらないいばらの道。

さて、頂上に近づくにつれてパシャパシャと写真を撮る心の余裕などなくなってくるのです。笑
写真も映像もないので伝えられないのが悔しいですが、奥社の手前に立ちはだかっている階段がとんでもなく急で泣きそうになってました。

ところがこの奥社まであと一歩という時、後方からものすごい男性陣のうめき声が聞こえてきたんです。落ち武者たちかと思ってめちゃくちゃ怖かったんですが…笑(ごめんなさい)

正体は修学旅行生たち。
まだ距離はあるから先に参拝できるわ!なんて安心していたのも束の間、ものすごい勢いでみんな駆け上がってくるではありませんか。笑
誰もいなかった頂上の奥社が、ほんの数分で50人ほどの団体で埋め尽くされてしまいました。

金刀比羅宮奥社
私の一歩先に到着した学生さんと奥社の鳥居

もはや人が入らないように撮影するなんて皆無だし、ゆっくりと参拝できるような状態ではなくなってしまったんです。
とここで筆者、御本宮で手を合わせてこなかったことを思い出します。

金刀比羅宮奥社


もしかして、最初に神様に手を合わせて挨拶しなかったから神様がお怒りなのでは⁉
とっさにそんなことを考えて少し落ち込み始める筆者。
そこから何分経っても修学旅行生たちが下山することはなく、集合写真や各自楽しそうに散策していたり、むしろ下からも次の班がぞくぞくと登ってくるのです…笑
もはや学生さんたちに埋もれてしまって、厳魂神社(奥社)にさえ挨拶させてもらえない勢いです。

これも神様のお叱りなの?もしくはいたずらなの?

こういう時、HSP気質の人間はとことん妄想してしまうんですよね。しかも悪いほうに。汗
あ~、神様ごめんなさい!
なんてネガティブな気持ちになりながらも、なんとか団体の間をぬって手だけ合わせ、静かに奥社を後にした私。

皆さんも同じ状況になったらちょっとネガティブになりますよね?ね?

金刀比羅宮奥社
ちょっと雨も降りそうになってます
金刀比羅宮奥社からの景色
讃岐の町は晴天で良い眺めです

そんなこんなで奥社を回れ右した筆者ですが、団体さんたちに圧倒されて気づいたら疲れなどどこかに吹っ飛んでいました。笑
嵐のように現れ嵐のように下山していった修学旅行生たちを見送りながら、筆者はのんびりと降りることにします。
途中すれ違った老夫婦と交わした上品な世間話に、なぜか心が満たされたのでした。

金刀比羅宮奥社の鳥居
さようなら厳魂神社さん、また来ます
表情豊かだった金刀比羅宮

下りというのは先がわかっているからか余裕が生まれるもの。
行きには疲れてすでにヘロヘロになっていた白峰神社まで戻ってきました。忘れていた正面からの写真を撮り、神社を後にします。

金刀比羅宮白峰神社
白峰神社さん、さようなら~

そしてあっという間に懐かしい景色に戻ってきました。

金刀比羅宮御本宮
御本宮まで戻ってきました

まだ参拝客の方はちらほらいましたが、今度はしっかりと並んで順番を待ちます。笑

金刀比羅宮御本宮
無事奥社から戻りました。ありがとうございました

挨拶をした直後、面白いくらいにドシャーっと通り雨が降ってびしょ濡れになったのですが…
これはお叱りではなく、神様のいたずらだと思っておきます。笑

一気に降ったわりに一瞬でカラッと晴れて太陽が顔を出し、びしょ濡れだった洋服も髪も下山しているうちに乾いてしまいました。
なんとも表情豊かな金刀比羅宮さまでした!笑

だいぶ下まで降りてきたところで、休憩もかねて気になっていた高橋由一常設展に行ってみることにします。

高橋由一常設展
構えが立派ですよね
高橋由一常設展
正面入口

中は撮影禁止ですが、ちょうどお客さんが出たところだったそうでまさかの筆者ひとり、貸し切り状態で高橋由一さんの世界を満喫できてしまいました。
ベンチに座って優雅に絵画を眺める時間、最高に贅沢な時間でした。

高橋由一 常設展

うどんを食べる!
うどん吉田家こんぴらうどん
念願のうどんです

さて、たくさん歩いて雨に打たれて色んな思いをしながら金刀比羅宮を登り降りてきました。
ちょうど昼時、無事に目標達成できて安心したらお腹が空いてきました。
香川県に入って2日目、気づけばまだうどんを1回しか食べていないことに気づき急いでうどん屋を探します。笑

そして決めたのがこちら「うどん 吉田家」さん。

うどん吉田家こんぴらうどん
暖簾が良い味出してて即決!

店内は昔ながらの食堂を思わせる落ち着いた雰囲気です。
歌舞伎の浮世絵が飾ってあって個人的にテンションが上がりました。

メニューを見て「こんぴらうどん」に決めました。
ザ・観光客って感じのチョイスですよね?笑

うどん吉田家こんぴらうどん
こんぴらうどん
うどん吉田家こんぴらうどん
浮世絵をバックに、こんぴらうどん

今思い出して書いているだけなのに、うどんにしみ込んだおつゆの味とかお肉の柔らかさとか…鮮明に蘇ってきています。
また行きたいな。

うどん吉田家
吉田家さん、ごちそうさまでした!
金刀比羅宮 詳細
金刀比羅宮参道


さて、美味しいうどんも食べて大満足で下山したわけですが、実は琴平駅に戻る際にもまた突然のどしゃぶりに見舞われ…びしょ濡れのまま電車に乗ったのでした。笑
神様からの盛大なお別れの挨拶をもらったのだと思っておきます。笑

お天気に翻弄された1日でしたが、結果的にとても充実した金刀比羅宮でした。
また必ずリベンジしたいと思います!

ということで、金刀比羅宮の詳細です。
元気な方はゼヒ御本宮よりも先、厳魂神社(奥社)へも足を運んでみてくださいね。

金刀比羅宮

住所
〒766-8501 香川県仲多度郡琴平町892-1
アクセス
https://www.konpira.or.jp/articles/20220427_roadmap/roadmap_around-kotohiragu.pdf
(周辺地図、交通経路をご確認頂けます)
駐車場
金刀比羅宮には駐車場がありません。
町内の駐車場をご利用いただき、徒歩でご参拝ください。(石段1段目から御本宮785段目まで片道約1時間)
境内のカフェ&レストラン「神椿」をご利用の方は、石段500段目の「神椿駐車場」をご利用いただけます。
ホームページ
https://www.konpira.or.jp/?stageID=hp_home&language=JAPANESE

今回も最後まで読んで下さりありがとうございました。
最終日の旅、瀬戸大橋周辺とうどんを楽しむ編もお楽しみください!

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