2024年2月10日投稿
今までの美術館旅
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楽しみは自分で見つけるもの
突然ですが筆者は普段、仕事の都合で突然ポカっとまとまった空き時間ができることがあります。
疲れてる時はひたすらカフェに入り浸って休憩しているのですが、今回は衝動的にどこかへ遊びに行きたくなりました。笑
次の現場までは3時間ほど。楽しい時間にするには十分な長さです。「思い立ったが吉日」、遊べる場所を探してみたら早速見つけてしまったので向かってみます。
そんな今回は、仕事の合間に突然訪れても楽しめる「市川市東山魁夷記念館」の魅力をご紹介します。
市川市東山魁夷記念館
今回訪れたのは千葉県市川市。このあたりです。
ご存じの方も多いと思いますが、東山魁夷とは日本を代表する画家のひとり。筆者は小学生の頃、家族で行った東山魁夷の絵画展を見て以来、すっかり魅了されてしまったのです。
ほかにも横山大観や平山郁夫・速水御舟など好きな日本画家は多いのですが、中でも東山魁夷の出す鮮やかな青と緑の色が大好きで虜になりました。
一番好きな絵はダントツで「年暮る」です。初めてこの作品を見た時、鳥肌が立つくらい衝撃を受けたのを覚えています。年末の雪降る京都のシンとした静けさが、絵を見るだけで怖いくらいに伝わってきたんですよね。
偶然にも千葉県市川市での仕事が入った筆者、この記念館を見つけた時は感激してしまいました。笑
皆さんにも東山魁夷さんの魅力、ぜひとも感じてほしいなぁ。
というわけで早速行ってみましょう!
お寺の参道を歩いて向かう記念館
今回はJR総武線「下総中山」駅から歩いていきます。この駅からだと徒歩20分ほどと、少々所要時間は長めです。すぐ近くの京成電鉄「京成中山」駅からは徒歩15分。そこまで大差はありません。
さて北口を出てから正面の道を5分ほど進み、京成中山駅前の踏切を渡ると何やら景色が少し変わってきましたよ。
どうやらここは法華経寺の参道らしいのです。そのまま道なりに進むと
「東山魁夷記念館」の案内板が現れました。これ、迷子にならなくて済みそうです。笑
急ぎ足でどんどん歩いていきます。
突き当りまで進むと法華経寺の大きな山門が待ち構えていました。めちゃくちゃカッコいいです。
山門を入ってしまっても記念館には行けるのでしょうか?Googleマップは見ているものの少し不安ですが、気持ちが良いのでこのまま参道を歩いてみましょう。
参道の両サイドには点々とお寺が構えていて、全部立ち寄りたいくらい魅力的だったのですがなんせ筆者には時間がありません。法華経寺は通らせていただくだけにしましょう。
とはいえ、本堂を素通りするわけにはいかず…笑
少しだけお邪魔していきます!
祖師堂で手を合わせて挨拶をしたら、足早に先へ進み…あれ?
と、ここで筆者はニヤけてしまいました。
なぜかというと、これです。
祖師堂の階段で、日に当たりながら気持ちよさそうにお昼寝をしているにゃんこがいたのです。これは可愛い。可愛すぎます。筆者が足音を立ててもさっぱり起きません。笑
急いで行かなくてはならないのにすっかり足止めを食らった筆者。なんとも罪なにゃんこ。ニヤけてしまって急ごうにも足が動かなくなってしまいましたが、心を鬼にして先へ進みます。
にゃんこ、出逢ってくれてありがとう!
脇を抜けるとすぐにまた案内板が出てきました。
法華経寺の参道をそのまま進んで正解だったみたいです。祖師堂の脇から一般道に出るようですよ。
龍王池の亀たちに挨拶してから行きましょう。
住宅街の中に現れるおしゃれな洋館
一般道に出てからも安心です。たえず案内板が絶妙なタイミングで出てきてくれるので、何も考えずのんびり散歩気分で歩けますよ。
案内の通り住宅街の小道をそのまま進みます。何日か前に降った大雪がまだたくさん残っていて、それだけでどこか遠くに来たような気分になります。
この案内板が出てきたらもうあと少しです。
通りに出るとすぐ右側に記念館が現れました。到着です!
北欧に来たような可愛らしい建物
法華経寺を通って、すっかり和の心を感じていた筆者ですが、記念館に着いたら一気に北欧の世界に潜り込んだような感覚になりました。ギャップがすごいです。笑
記念館にカフェも併設されているみたいなので、時間があったら寄ってみましょう。それでは中に入ります。
雰囲気のある入口。ドア付近にはこれまた雰囲気のあるランプが取り付けられていて、この時点でワクワクしてしまいますね。
受付でチケットを購入して展示室に入ります。
展示室は撮影禁止エリアなので写真はないのですが、1階と2階にそれぞれ展示室があります。
東山魁夷の携わった劇場緞帳の紹介や作品が何点か展示されていて、規模は大きくないものの東山魁夷の世界観に浸ることができるんです。
大好きな鮮やかな緑色もたくさん見られてテンションが上がる筆者です。(東山魁夷と千葉県市川市との関係はこちら)
展示室には私以外誰もおらず、なんとも贅沢な時間を過ごしてしまいました。
作品にうっとりしてから少し休憩スペースへ行ってみます。
ここがまた素敵な空間なんです。
じゃんっ。
いかがですか?こんな場所で日向ぼっこしながら休憩してたら、もう帰りたくなくなっちゃいますよね?陽射しが暖かくて眠たくなってしまいました。
ミニテーブルには東山魁夷に関する書籍など色々と置いてあります。時間があったらここに入り浸ってひたすら読み漁っていたかもしれません。東山魁夷好きにはたまらない空間です。
さらにここの天井も魅力的で…
じゃんっ。
休憩スペースはちょうど入口のあった丸い塔の2階部分なんですが、天井の造りまでじっくり楽しめる丁寧な建築に終始うっとりできます。
併設のカフェ「葵」でエスプレッソを
思っていたよりも作品数は少なかったので、主に作品を楽しみたい方は物足りなさを感じるかもしれませんが、そのおかげで(?)何とか時間を作ることができました。これは併設のカフェに行ってみるしかないですね。笑
カフェ「葵」へは外からも中からも入れるようになっていますよ。
今回は展示を見てそのまま中を通ってお邪魔します。
笑顔の素敵な女性スタッフさんが洋館の明るい雰囲気とマッチしていました。カフェはこじんまりとした広さですが、寛ぐには十分な広さでむしろひとりならこのくらいがちょうどいいかもしれません。こちらもちゃっかり独り占めできちゃいましたよ。
店内は光が射し込んで見事に明るいです。
時間が迫ってはきているものの、この柔らかい雰囲気に包まれて焦ることもなくしっかりと寛げてしまっています。
どんなに忙しくてもこういうプチ寛ぎの時間は日常的に持ちたいものですよね。
さてサクッと飲みきれるように、エスプレッソを頼んでみます。
はい、やってきました。香りがとても良いです。
皆さんはエスプレッソに砂糖やクリームは入れる派ですか?
筆者は完全にブラック派です。コーヒーの香りや苦みをそのまま味わいたいんですよね。そんなにコーヒーに詳しくはありませんが。笑
今回はエスプレッソの量がちょうどよかったみたいです。
さて15分ほどカフェでゆったりして、さすがに時間がギリギリになってきたので最後はお庭に出てみることにしましょう。
「葵」さん、ごちそうさまでした!
住宅街の小さな自然「KAIIの森」
カフェの入口を出ると正面に「KAIIの森」が広がっています。
テラス席からものぞめるこの庭は、長野県の森をイメージして作られたそうで、実際に歩いてみると白樺や笹の葉が生い茂り、ここが千葉県であることを忘れてしまいそうです。
駐車場脇にも庭の入口があるので、森だけ楽しみたい時は良いかもしれませんね。
先日降った雪がまだしっかりと残っていて、さらに北の空気を感じさせてくれます。
全体的にキレイに整備されています。それでいて一瞬にして自然の森の中にいるような感覚になれるKAIIの森、小規模ながら本格的なんです。
庭はぐるっと一周できるようになっています。
ただひたすらに癒やされる庭、家にほしくなりますね。笑
はい、庭を楽しんだところで今回の息抜きは終了です。
ここからは急ぎ足で現場に向かった筆者なのでした。笑
市川市東山魁夷記念館 詳細
忙しい日常の息抜きに短時間で訪れるも良し、時間をかけてじっくりと堪能しに行くも良し。
癒しと寛ぎの空間を提供してくれる市川市東山魁夷記念館、東山魁夷さんをご存じの方も知らない方も一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
きっと幸せのため息が出ちゃうはずですよ。
それでは詳細です。
市川市東山魁夷記念館 住所 千葉県市川市中山1‐16‐2 TEL/FAX 047-333-2011/047-333-2033 開館時間/休館日 10:00~17:00(入館は16:30まで)/月曜日・年末年始・展示替期間 料金 下記表を参照ください アクセス 電車の場合 京成電鉄「京成中山」駅から徒歩約15分 JR総武線「下総中山」駅から徒歩約20分 ほか車、コミュニティバスでの行き方はこちら ホームページ 市川市東山魁夷記念館
料金表 | 個人 | 団体(25名以上) |
---|---|---|
一般 | 520円 | 420円 |
65歳以上 | 410円 | 410円(個人料金と同じ) |
高校生・大学生 | 260円 | 210円 |
中学生以下 | 無料 | 無料 |
今回も最後まで読んで下さってありがとうございました。
また次回の記事でお逢いしましょう!
Sawako