2024年9月22日 投稿
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気になったら自ら逢いに行く
突然ですが、皆さんは安徳天皇をご存じですか?
わずか8歳の若さにして命を亡くすことになった幼い天皇です。
筆者は、この安徳天皇の入水時に平時子が伝えた言葉に涙が止まらず、以来安徳天皇を祀っている神社やお寺があれば行ってみたいと密かに思っていたのです。
今回香川県にも安徳天皇社があることを知り、絶対に訪れようと決めました。
少しでも気になったのなら、自ら逢いに行ってみる。行動した先には何かしら得られるものがあるんですよね。
ということで、今回はなんだか限られた方にしかヒットしなそうな記事ですが、構わず書いてみたいと思います。笑
行宮跡地の安徳天皇社へ
少し時間が経ってしまいましたがこの旅をしたのは2024年3月、まだ肌寒さの残る時期です。
この日は雨が降ったり曇りになったりと空が不安定だったけれど、散歩がてら歩くには気持ちのいい気候。
今回訪れたのは香川県高松市牟礼、このあたりです。
それでは行ってみましょう!
八栗駅から牟礼の町を歩く
さっそく高松駅から出発した筆者は、琴電志度線に乗って八栗駅までやってきました。
今回はどうしても訪れたかった安徳天皇社へ向かいたいと思います。
八栗駅を出て少し歩くと程なくして大きな川が現れました。
こちらは相引川だそうです。
静かに降り始めた雨に寄り添うように、滑らかな水面が続きます。
いつまでも見ていられるなぁ。
しっかり春を感じながらの到着
ひたすら相引川に沿って歩き続けること10分、のどかな住宅街に入ります。
花を愛でながらのんびり歩くのがこれまた幸せ気分に浸れるんですよね。
写真を撮り忘れてしまいましたが、途中で菊王丸の墓にも手を合わせます。
さすが3月、肌寒い中でも確実に春の香りがプンプンです。
さて、屋島方面へ少し坂を上っていくと安徳天皇社の案内がありましたよ。
小雨が降ったり止んだりと、まるで自然のミストを浴びているかのようなお天気です。
さて、看板から2~3分歩いたあたりで安徳天皇社の鳥居が見えてきました。到着です。
ひっそり静寂に包まれた安徳天皇社
住宅に溶け込むように現れた鳥居。
小雨が降っているからでしょうか、どこか寂しげな雰囲気をまとっている気がします。
さてこの安徳天皇社がある屋島は、当時はれっきとした島だったようです。
源平合戦で都を追われた平家が安徳天皇と三種の神器を奉じ再起をかけ逃れてきた地。
のちに屋島合戦の舞台となるのですが、安徳天皇の行宮はこの天皇社のあたりに建てられていたのだとか。
境内に説明板もありました。
安徳天皇社
高松市高松観光協会(説明板より抜粋)
寿永二年(1183)、平宗盛は安徳天皇を奉じて一の谷から屋島に着ました。
ここは檀の浦の入江にのぞみ、後ろに険しい屋島の峰、東に八栗の山をひかえ、戦には地の利を得たところであったので宗盛は、行宮を建て将士の陣営をつくりました。
安徳天皇社のあたりが行宮跡であったといわれています。
しかし屋島合戦で陸から攻めてきた源氏軍に敗戦、平家は屋島から撤退することになります。
その後壇ノ浦の戦いで源氏軍に敗れ、幼い安徳天皇は祖母の平時子に慰められながら御入水。
入水時の時子の「浪の下にも都の候ぞ」(波の下にも都がございます)という言葉が、当時10代だった筆者の心に何かずしんとのしかかってくるものがあり、どうしても忘れられませんでした。
孫をあの世へ連れていく時子の気持ちや、まだ幼い安徳天皇の気持ちを考えると居たたまれないですよね。
当時のことを想像しながら、祈りを込めて手を合わせました。
余談ですが、安徳天皇社に着くまでは小雨だった空、鳥居をくぐった瞬間に大雨になったんです。
かなり驚きましたが、傘もささずビショビショで参拝。笑
そして鳥居をくぐって社をあとにした瞬間、雨が止みました。
これは偶然なのか誰かが話しかけて下さったのか、とても不思議な体験でした。
詳しい方がいらしたら教えていただきたいくらいです!
筆者は勝手に、平家に迎え入れていただいたのだと捉えておきます。
安徳天皇社 詳細
香川に行くことがあったら必ず訪れたいと思っていた安徳天皇社。
今回しっかりと参拝することができて良かったです。
ほかにも安徳天皇が祀られた場所はいくつもあるので、機会を見つけてぜひ訪れてみたいと思います。
それでは安徳天皇社の詳細です。
安徳天皇社
住所
〒761-0111 香川県高松市屋島東町557-1
→Googleマップ
アクセス
琴電志度線「八栗駅」から屋島方面へ 徒歩約25分
源平合戦をたどるオススメコース
→うどん県旅ネット
今回は源平合戦に興味のある方限定の記事になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。
全く興味のない分野だったとしても、何かのきっかけで興味が出てくるなんてこともよくあります。
これをきっかけに、この地へ訪れてみようと思ってくださる方が増えたら香川県好きとしては嬉しい限りです!
今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
また次回の記事でお逢いしましょう!
Sawako